スキーなどのウィンタースポーツを愛する人にとって、雪を解かす春の訪れは嬉しくも寂しいものですよね。実は、本州では多くの地域で桜が開花し、すっかり春の様相を見せる4月でも、北海島に渡ればまだまだスキーが楽しめるのです。ここでは、北海道の春スキーの魅力と、観光情報を合わせてお届けします。シーズン最後の思い出作りに、北海道で春のスキーツアー・スノーボードツアーを楽しんでみませんか?
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「スキーができるなんて、北海道の4月はどれくらい寒いの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。北海道札幌市の4月の気温は、最高気温11.5度、最低気温3.2度で、日中の平均気温は7.1度。厳しい寒さはゆるんできているものの、朝晩の冷え込みはまだまだ感じられるので、旅行の際の服装には注意が必要です。
東京でいうと、2月くらいの気温と考えると、ちょうど良いかもしれません。北海道にスキーツアーに来る際の移動時の服装としては、コートやストールなどの防寒対策が必要です。日中は暖かく感じられるかもしれませんが、脱ぎ着をして調整できる服装にするとベストです。
また、女性はスカートなどで素足を出すとまだ寒いので、避けた方が無難かと思います。4月は、まれに平地でもまとまった降雪があることがありますが、そうでなければ、通常町中の一般道には雪はほとんどありません。しかし、スキー場へ向かう際に、峠などの標高の高いところを通る際は、まだ雪が残っている場合があるので、運転には注意が必要です。
雪道での運転が不慣れな場合は、バスなどの公共交通機関を利用すると良いでしょう。
北海道のスキー場でも、春スキーができるところとそうでないところがあるので、注意が必要です。パウダースノーの聖地として、日本のみならずヨーロッパからの来訪者が非常に多いニセコ地域のスキー場は、例年ゴールデンウィーク終了まで営業しています。
さすがに4月以降の雪質はさらさらのパウダーとはいきませんが、冬場のハイシーズンは海外からのスキー客でゲレンデがかなり混雑していることを考えると、春のニセコは穴場とも言えるでしょう。ニセコエリアには、「ニセコアンヌプリ国際スキー場」、「ニセコグラン・ヒラフ」、「ニセコビレッジスキーリゾート」、「ニセコHANAZONOリゾート」の4つのスキー場が集積しており、全山共通チケットを使えば、全てのゲレンデを滑走することができます。
それぞれのスキー場の個性を楽しみながら、複数のスキー場を回ってみるのもおすすめです。アクセスは、札幌駅前または新千歳空港から直行バスが運行しています。また、札幌市から車で60分の「札幌国際スキー場」は、広大なゲレンデと雪質の良さで人気のスキー場です。
ゲレンデ幅が広く、多様なコースが設定されていて、初心者から上級者まで一日中楽しめます。そんな札幌国際スキー場の春の名物と言えるのが「ジンギスカン食べ放題」!例年3月下旬からシーズン終了GW末日まで、スキーセンターのデッキでゲレンデを眺めながら、スキーブーツを履いたままジンギスカンを楽しめるとあって、非常に人気を博しています。
ただし、強風などの悪天候の場合は中止となる場合もあるので、ホームページなどで確認すると良いでしょう。札幌国際スキー場へのアクセスは、札幌駅前バスターミナルから直行バスが走っているほか、新千歳空港からも完全予約制のツアーバス「北海道リゾートライナー」が運行しています。
ちなみに、バスとリフト券がセットになったパックもあるので、賢く利用してみてはいかがでしょうか。さらに、春スキーの聖地として有名なのは、「中山峠スキー場」です。こちらも札幌市から車で60分、新千歳空港から1時間半とアクセスの良い中山峠スキー場ですが、実は冬場のハイシーズンは閉鎖しているという珍しいスキー場です。
12月中旬から3月末(2018年は、2018年12月10日~2019年3月31日)までの厳冬期はクローズしており、初滑りや春スキーに特化したスキー場となっています。関連→オリオンツアー:スキーツアー格安
ニセコや札幌国際ほど広くはありませんが、リフト料金がリーズナブルで、天然雪の春スキーが楽しめる場所として、スキーヤーに人気です。ゲレンデ内には、バーべキューコーナーが設置され、雪上でジンギスカンや焼き肉を楽しむことができるのも魅力の一つです。
ハイシーズンのような、ふかふかのパウダースノーとは行きませんが、春スキーには春スキーの楽しさがあります。一つは暖かい日差しの中で滑る気持ち良さです。1~2月は雪質こそ最高ですが、顔や指先が凍り付くような寒さが辛い場合もあります。
一方、4月以降の春スキーは、ぽかぽか陽気の中、のんびりした気持ちでゆったりとスキーやスノーボードを楽しめるとことが魅力です。また、北海道の春スキーと言えば、スキー場で楽しむジンギスカンやバーベキューがあります。
スキーやスノーボードで汗をかいた後、青空の下、春の陽にまぶしく輝くゲレンデを見ながら、仲間とわいわいジンギスカンを食べるのは、一言で言って最高です。冬場は、外でジンギスカンを食べるのは厳しい気温なので、これは春スキーならではの魅力と言えるでしょう。
厳しい冬が終わり、徐々に木々の周りから雪が解けていく様や雪解けのせせらぎ、顔を出したふきのとうを横目に、北海道の長い冬の終わりを肌で感じながら、心地よい春スキーをぜひ楽しんでいただきたいものです。
春スキーの際の服装は、通常のスキーウェアが良いですが、特にゴールデンウィーク近い時期であれば、春の陽気でかなり暖かく感じられることも多いでしょう。ウェアのベンチレーションを開けて通気性を良くしたり、汗を吸い取りやすいインナーを着たりするなどの工夫が必要です。
まれに、スキーウェア・スノボウェアではなく、普段着で滑っている人の姿も見かけますが、ゲレンデででは、転んで濡れてしまったり、スキーのエッジで怪我をしてしまったりする可能性もあるので、春でもウェアを着て、グローブやゴーグルもしっかり着用することをおすすめします。
なお、気温がまだ低いこともあって忘れがちですが、4月~5月は急激に紫外線が強くなる時期でもあります。気になる方は、日焼け止めをしっかり塗る、UVカットのゴーグルを使用するなどして対策を取った方が良いでしょう。
北海道で春スキーツアーを楽しむためには、北海道外の方であれば、飛行機を利用するのが一般的です。各旅行会社からは、飛行機とホテル、リフト券、レンタカーやバスなどの交通手段が一つになったパック旅行などが販売されています。
また、北海道旅行は、ラベンダーの咲く7月頃から夏休み期間、札幌雪まつりが開催される2月頃に人気が高いことから、春休みが終わった4月は海外からの観光客も少なく、オフシーズンでねらい目と言えるでしょう。パックツアーを選択しない場合は、飛行機やホテル、リフト券の手配のほか、レンタカーや直行バスについてよく調べておくことをおすすめします。
スキーやスノーボード旅行は荷物が多くなり、徒歩で長距離を移動することは大変なので、荷物の運搬やアクセスについて事前の下調べをしっかりしておくと良いでしょう。さらに、ニセコエリアなどゲレンデに隣接するホテルを利用する場合は、あらかじめスキーやボードを宅配便で送っておくのもおすすめです。